2012年11月28日水曜日

BIの非常識な常識:3つの勘違い

BIには長い歴史があります。IBMの研究者Hans Peter Luhn氏が1958年に執筆した記事で初めて「Business Intelligence」という言葉を使ったとされています。その後数十年の間に多額の投資と数えきれない工数が費やされた結果が現在のBIの形であり、当然そこには様々な常識や既成概念が存在します。

ただし、BIというものは閉ざされた世界の中で進化してきたわけではありません。ビジネス環境やテクノロジー環境の変化に影響され、時代時代でその進化のスピードが変わったり、方向性が変わったりしてきたことも事実です。加速し続けるビジネスのスピード、クラウドという新たなコンピューティングパラダイム、ソーシャルという新たな情報との関わり方など、今まさに起きている様々な変化によってBIも変わらなければならないポイントに差し掛かっているところです。

そんな変化の中、これまでBIでは常識とされてきたことが実は常識ではなくなっていて、既成概念に基づく勘違いになってしまっていることがあります。ここではそういった非常識になってしまった3つの常識について考察したいと思います。

2012年10月2日火曜日

クラウドで最も速く成長している分野は?

今回の記事は「クラウドで最も速く成長している分野は?」という疑問系のタイトルにしましたが、このブログで書くくらいですから答えは言うまでもなく「BI」です。失礼しました...

Forbes.comに掲載されたITトレンドのアナリストで著者であるJoe McKendrick氏の記事で、Saugatuck Technology社が実施したクラウド型BIの利用状況についての調査レポートの一部が公開されています。調査対象は200人のクライアント側のIT及びビジネスのリーダーと、30社のベンダーでした。

この調査によると2011年末時点でクラウド型のBIを利用している企業は13%と低い水準でした。ただし、これは非常に速く、非常に大きく変わろうとしています。

2012年9月27日木曜日

ビジネスとITのBIに対する異なる視点

BIはビジネスインテリジェンスというくらいですから、ビジネスのために役立つことであることが大前提です。BIの定義はいろいろありますが、WikipediaのBIについてのエントリーでわかりやすいと思った定義があったのでここでシェアします。
"...concepts and methods to improve business decision making by using fact-based support systems." -- Howard Dresner  
直訳すると「 事実に基づく支援システムを使ってビジネスにおける意思決定を改善させるための考え方と手法」ということです。あくまでも主眼は「ビジネスにおける意思決定の改善」ですが、「事実に基く支援システム」がIT技術に大きく依存するためBIに対するIT部門の関わりは深く、ビジネス部門以上に強い意見をもっていたり、主張をしたりする場合もあります。


ビジネス部門とIT部門の考え方の違いはあれど、どちらが間違っているということはなく、双方のバランスをうまく取ることでBIを成功させることができるのです。考え方の違いを乗り越えるためには、まずお互いの主張や優先事項を理解することが最初のステップです。Domoは、いくつかの情報ソースからビジネス部門とIT部門のBIに対する考え方の違いについてインフォグラフィックにまとめているので、ここではその内容をかいつまんで紹介します。
インフォグラフィック:How Business and IT Professionals View Business Intelligence Differently


2012年9月21日金曜日

ダッシュボード設計の7つの大罪

ダッシュボードはBIの価値を最大限に引き出すための重要な要素です。ダッシュボードは既存のBI資産をはじめ企業がアクセスしうるあらゆるデータをリアルタイムで視覚化することで経営判断を支援し、コストの削減、生産性の向上、業務の最適化、そして競合に勝つことを可能にします。

ただし、多くのダッシュボードが期待に応えることができずに失敗プロジェクトに終わってしまっています。多くの場合、ダッシュボードプロジェクトが陥りがちな次の7つの間違いのいずれかに原因があるようです。
  1. 利用価値の低い指標にこだわり過ぎ
  2. 経営層の支持がない
  3. ボトムアップ方式の設計
  4. ユーザーの意見を取り入れていない設計
  5. ユーザーインターフェースの軽視
  6. 要件の詰め込みすぎ
  7. 運用フェーズでの発展が考慮されていない
それぞれの間違いについてもう少し深く考察していきましょう。

2012年9月14日金曜日

把握するべき(そしておそらく把握していない)3つの重要指標

会社に対する顧客の意見は、その会社しか把握していないのがこれまでの常識でした。従業員や投資家の意見についても同じような状況でした。また、競合他社と比べて自社がどれくらいメディアで露出しているかについては、ほとんどの場合において誰も把握することができないものでした。そのため、こういった情報を把握していないことによって競合優位性が損なわれることはありませんでした。

この状況がここ数年で劇的に変わってしまったことは言うまでもありません。消費者や企業顧客はインターネットで簡単にお互いを見つけだして意見を交換することができ、公の場で企業を賞賛することも攻撃することも日常的に行われています。従業員も公の場で、それも匿名で自社について発信しています。また、このような会社に対する意見が語られている量と語られている場(すなわち媒体)の数は膨大です。

そのため、経営者は常に世の中の声に耳を傾け、すぐに対応しなければなりません。周到に準備されたプレスリリースや定型的な従業員アンケート、決算報告書や株主総会を軸としたコミュニケーションだけでは不十分です。ソーシャルネットワークやブログ、そしてさまざまなオンラインメディアが多くの人にとって主なコミュニケーションの場になっているのです。

もしあなたの会社がこういったコミュニケーションの内容を把握していなくて、競合他社が把握しているならば、あなたの会社は不利な状況にさらされているかもしれません。現在のコミュニケーション環境を自社の競争優位性にするためには、次の3つの指標を把握し、対応できる体制を整えておくことが不可欠なのです。

2012年8月27日月曜日

データウェアハウス:宝箱?ゴミ箱?


従来型のBIの核であるデータウェアハウス。必要な情報をすべて集約的に管理し、さまざまなツールを使ってそこから定期的にレポートを出力し、さまざまな経営判断に活かしていく。理論的には完璧なBIソリューションでありながらも、実際は期待に応えることができていないケースがほとんどだ。
そう語るのはDomoクライアントサービス部門のトップとして活躍してきたAdam Landefeld。AdamはDomoの最前線でお客様と一緒にBIの課題に取り組んできた中で見えてきたデータウェアハウスの限界をブログ記事にまとめていますので、ここではその内容をかいつまんでご紹介します。

2012年8月20日月曜日

BIの未来像


現在のBIを取り巻く環境は、1990年代にエンタープライズ向けのBIプラットフォームが出現して以来もっとも急速な変化を迎えています。従来のBIと違い現在のBIはIT部門ではなく、ユーザー部門によってドライブされていることがこの変化の大きな要因になっているようです。
Domoは、いくつかの情報ソースから今後のBIの姿についてインフォグラフィックにまとめているので、ここではその内容をかいつまんで紹介します。
インフォグラフィック:The Future of Business Intelligence

2012年8月1日水曜日

どっちが多いでしょう:1分間で送信されるメールの数 vs. Googleでの検索数

3670億本の木を倒してもビッグデータは収まらないでも触れましたが、現在世界中で生成されているデータ量が爆発的に増えています。今回は少し違った視点、「1分間で生成されるデータ量は?」というインフォグラフィックを紹介したいと思います。
インフォグラフィック:How much data is created every minute?

さて、今回の投稿のタイトルはクイズ形式にしてみましたが、1分間に送信されるメールの数とGoogleでの検索数、どちらが多いと思いますか?答えは:

2012年7月24日火曜日

BIが壊れている3つの理由とその直し方

Domoの創業者であるJosh JamesがブログでWhy BI is Broken and 3 Ways to Fix Itという記事を書いているのですが、Rolling Stonesの曲の名前を使ってBIの問題点を説明しています。Stonesが好きな人は特に、そうでない人にも是非一度読んでいただきたい記事です。

JoshがDomoを創業したきっかけはOmnitureのCEOだったころの1つのフラストレーションでした。このブログのDomoとは?~創業の目的と理念~でも少し触れましたが、Joshは社内で起きていることを知るよりも、社外で起きていることを知る方が簡単で早いというおかしな状況に気づきました。例えば、自社の株価はいつでもすぐにわかるのに、当日の自社の社員数やキャッシュバランスを知りたいと思っても2、3日待たなければわからないというようなことです。

これはOmnitureのBIに問題があったからではありません。Gartnerによると、BIプロジェクトの7、8割は最終的に失敗しているらしいです。おそらく8割のBIプロジェクトにおいて莫大な金銭的な損失が起きたり、大規模なリストラが起きたりしているわけではないでしょうけど、プロジェクト発足当初の期待がなんらかのかたちで裏切られているということなのでしょう。ポイントは、多くの人が従来のBIが壊れていると認識しているということです。

BIが壊れている3つの理由とその解決方法は次の通りです:

2012年7月19日木曜日

良いデータは必ずしも良い意思決定につながらない

少し前になりますが、2012年4月のHarvard Business ReviewGood Data Won't Guarantee Good Decisionsという記事が掲載されました。この記事は、Corporate Executive Board(以下「CEB」)が22社のグローバルカンパニーの社員5000名を対象に行った調査結果に基づいて企業におけるデータを活用した意思決定の実態やその問題点、そして今後より効果的にデータを経営に活かしていくための課題について解説しています。多くのテクノロジーソリューション同様、BIもやはり人材スキル、業務プロセス、企業風土が伴わなければ無用の長物になりかねないことがよくわかります。

2012年7月13日金曜日

調査結果:Fortune 500 CEOのソーシャル活用

DomoとCEO.comが行った独自の調査でFortune 500のCEOによるソーシャルネットワーク活用が驚くほど少ないことがわかりました。

Fortune 500(以下「F500」)とは、Fortune誌が毎年発表するアメリカ企業の売上上位500社のリストであり、今回発表された調査「2012 Fortune 500 Social CEO Index」は、DomoとCEO.comがF500のCEOのソーシャルメディア活用を調査したものです。


この調査についての詳細は、動画、インフォグラフィック、及びレポートでCEO.comのページからご覧いただけますが、ここではいくつかの驚くべき調査結果と、なぜCEOがソーシャルであることが重要なのかについて紹介します。



2012年7月10日火曜日

モバイルBIの進展


2012年3月末時点で国内のスマートフォン契約数は2522万件(携帯端末総契約数の22.5%)となり、2015年には50%を超えると予測されています。[出典:MM総研プレスリリース
また、タブレット端末も2011年に200万台以上、2012年には300万台以上が出荷されると予測されています。[出典:IDCプレスリリース
このような状況から、北米を中心に進んできたBYOD(Bring Your Own Devce、個人が所有するデバイスの業務での利用)の動きが国内でも進むことは必至でしょう。
Domoは、いくつかの情報ソースからモバイルにおけるBIの傾向をインフォグラフィックにまとめているので、ここではその内容をかいつまんで紹介します。
インフォグラフィック:The Progress of Mobile Business Intelligence

2012年7月9日月曜日

祝 #domosocial全バッジ取得完了!


本日#domosocialの規定種目をすべて完了ししてバッジを全部取得しました!この機会にこの実験に参加して思ったことについて少し書いてみようと思います。それぞれのバッジの達成基準とDomo社員の全体達成率はこちらのバッジサイトで確認できます。

5月8日にスタートしてから2ヶ月間、ギリギリでゴールインでした。全部で29のバッジがあるのですが、最初の半分くらいはもう既に達成していたのでかなり余裕の気持ちでスタートしました。その後も結構順調に推移したのですが、一部のバッジは日本で提供されていないサービスやあまり普及していないものを利用する必要があったので少し苦労しました。例えば、Music PlaylistのバッジはPandora、Rdio、Spotify、あるいはSongzaでプレイリストを作成することが規定だったのですが、どのサービスも日本では展開されていませんでした。仕方なくLast.fmでプレイリストを作って、自分で勝手にOKにしましたw

2012年7月3日火曜日

データがビッグかどうかなんて、どうでもいいんじゃない?

仕事柄ということもありますが、最近は「ビッグデータ」の文字を見ない日が無いくらいホットなトピックになっていますね。多くの企業が膨大な量のデータを持っている、あるはそれにアクセスできるようになったことでかつては考えられなかったような知見を得る可能性が広がったことは間違いありません。しかし、ビジネスにとってデータがビッグであるかどうかはそれほど重要なことなのでしょうか。International Institute for AnalyticsのBill Franks氏がWhat's The Definition of Big Data? Who Cares?という記事で「ビッグデータの定義なんて誰が気にするの?」という視点で論じています。


前回投稿した3670億本の木を倒してもビッグデータは収まらない」の内容と真逆のようですが、意外とそういうわけではありません。

2012年6月26日火曜日

3670億本の木を倒してもビッグデータは収まらない

ビッグデータというトピックが非常に注目を集めている中、具体的な取り組みを行なっている企業もあれば、どうやって取り組んでいけば良いか悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。で、このビッグデータ、どれくらいビッグなの?取り組んでいく上でどういうことを考えなければならないの?本当になんかいいことあるの?

そんな疑問に答える情報をDomoがインフォグラフィックにまとめているのでその内容を紹介します。 
インフォグラフィック:Sensory Overload

2012年6月22日金曜日

自由に使える時間が週2時間あったらどうしますか?


「なぜこのブログでこんなタイトルの投稿が?」と思われている方が多いのではないでしょうか。ある調査によると、平均的なナレッジワーカー(Information Worker)は情報を探すためだけに週に9時間を費やしているそうです。これは1日に約2時間、データのありかをつきとめたり、レポートとにらめっこしたりしているということです。
Domoは、アメリカ人の生活に関するさまざまな調査結果に対して1日に2時間を使ってできることをおもしろおかしくまとめているので、ここではいくつかピックアップして紹介します。日本人の意識との違いを考えながら見ると面白いですよ!私の視点でツッコミも入れてみましたので、この投稿はほぼシャレだと思って読んでくださいね。
インフォグラフィック:What would you do with an extra 2 hours?

2012年6月19日火曜日

BIプロジェクトの80%はセルフサービスであるべき

従来のBIツールは、情報システム部門に頼らずにビジネスユーザーが自ら使いこなすことが難しく、BIに期待していた効果を得ることが難しいという課題があります。その課題を解決するためにユーザーエクスペリエンス、コンシューマライゼーション(本ブログの「BIのコンシューマライゼーション」をご参照ください)、セルフサービスなどのトピックが注目を集めています。もちろんDomoの製品理念においてもこれらのトピックは非常に重要な要素です。

フォレスター・リサーチのアナリストBoris Evelson氏がセルフサービスBIについての記事を書いているので、その内容をピックアップしてBIにおけるセルフサービスの必要性と要件についてまとめました。

2012年6月15日金曜日

Domo本社が移転しました

5月の終わりにDomoの本社が移転しました。ユタ州のLindonというところからAmerican Forkというところに移動したのですが、Salt Lake Cityにほんの少し(7kmくらい)近くなりました。http://4sq.com/Jtm3Yo

私はまだ新しい本社を見ていないのですが、同僚から写真を送ってもらったのでいくつかここで紹介します。なんといっても目玉はDomo Blueの戦車!競合を撃破するためなのか、怠け者社員に喝を入れるためなのかは不明ですが、我が国ではまずありえない光景でしょうね。

2012年6月12日火曜日

手作業によるレポート作成の本当のコスト

多くの企業では、手作業で業務に使うレポートを作成しているのではないでしょうか。これだけITが普及している時代にそろばんと鉛筆でレポートを作成している企業はほとんど残っていないとは思いますが、コンピューターを使っているからといって必ずしもその作業が手作業では無いとは言えませんよね。そもそも多くのデータはどこかの段階で人が直接打ち込むことでデジタル化されなければならないのは仕方がありませんが、同じ情報を重複して入力しているケースや、既にデジタル化された情報を手作業で修正しているケースも非常に多いのではないでしょうか。
Domoはあらゆるケースを想定してどれくらいのコストが積み上がるかを簡単にシミュレーションした結果をインフォグラフィックにまとめているので、ここではその内容をかいつまんで紹介します。
インフォグラフィック:The High Cost of Manual Business Intelligence Reporting

2012年6月7日木曜日

中小企業(SMB)向けクラウド型BIの出現

SMB(中小企業)市場を専門とする独立系リサーチ会社のTechaisleが実施したSMBにおけるクラウド型BIの利用状況調査の結果の一部をInformation Managmentが記事「Cloud-Based BI Emerges for SMBs」で紹介しています。調査対象はアメリカをはじめとする6カ国(日本は含まれていません)の規模が1000人以下の企業のIT意思決定者でした(設問やその他の詳細はこちら)。この投稿では記事の内容を要約して紹介します。

2012年6月5日火曜日

BIのコンシューマライゼーション

ビジネスインテリジェンス(BI)における主な優先事項や課題についてBIやIT担当者に対してDomoが独自に調査を行った結果がインフォグラフィックとして公開されています。この調査からBIのコンシューマライゼーションが進んでいるというトレンドが見えてきました。ここではかいつまんで内容をご紹介しますので、詳細はインフォグラフィックをご覧ください。
インフォグラフィック:Business Intelligence Consumerization

設問は3つ:
  1. 今後1年のBIにおける優先事項のトップ3は?
  2. BIにおける課題のトップ3は?
  3. ダッシュボードやデータビジュアライゼーションソリューションにおける各機能の重要性は?

2012年5月29日火曜日

#Domosocial ~Domo社員がソーシャルになっていく公開実験~

5月8日にJosh Jamesが#domosocialというリアルタイム公開実験を発表しました。

Domoは新しいBIのパラダイムを提供することで、人々のビジネスやり方を変えていこうとしています。そのパラダイムのひとつの大きな柱は、エンタープライズITのコンシューマライゼーション(コンシューマー化)です。この実験の目的は、Domo社員全員があらゆるコンシューマー向けのソーシャル技術に触れて、学んで、理解することによって、以下の目的を達成することです:
  • よりよい製品づくりに活かす
  • ウェブで提供されているサービスがどのようにしてバイラルに広がっていくのかを理解する
  • Domoブランドを啓蒙する
  • 顧客とのコミュニケーションを高める
実際社員がなにをやるかというと、あらかじめ設定されタスクを実行していきます。会社として掲げている目標は、設定されたすべてのタスクに対する平均90%の達成率です。

冒頭で書いた通り、この取り組みはリアルタイム公開実験として行われているので、実験の進捗状況などは誰でも見ることができます。具体的には:

ところで、なんで「Domo」って名前なの?日本語の「どうも」なの?

はい、その通りです。
Domoの創業者Josh Jamesは、宣教師として日本に2年ほど暮らしていたことがあり、熱烈な親日家なのです。実はAdobeを退職したあとに最初に設立した会社の名前は、なんとShacho Inc.(社長 Inc.)でした。Shacho Inc.がDomo Inc.になるまでの軌跡はこのページを御覧ください。
で、本題に戻りますと、Domoは「どうも」なのです。正確にいうと「どうもありがとう」の「どうも」です。

その理由は、

Domoとは?~創業の目的と理念~

Domo Inc.(以下「Domo」)は、米国ユタ州に本拠地を置くビジネスインテリジェンス(以下「BI」)領域に革新をもたらすことを目的にJosh James(ジャシュ・ジェイムズ)氏によって2011年7月に設立された新興企業です。

Domo設立の趣旨と経緯を説明するためには、創業者のJosh Jamesについて少し紹介させていただく必要があります。Domoを設立する前は、ウェブ解析の最大手企業であったOmnitureを創業し、CEOとして上場させ、Adobeによる18億ドルの買収を実現しました。Josh Jamesが次の領域としてBIを選んだのは、OmnitureのCEOとして抱えていたジレンマがきっかけであったことをブログ記事で紹介しています。その主旨を要約すると:

データドリブンビジネスって?

最近のバズワードである「ビッグデータ」の本質にあるのが「データドリブンビジネス」ではないかと思います。ビッグデータを活用することでデータに基づいた意思決定を行い、業績を向上させる。 データドリブンビジネスを行うために企業はさまざまな施策を実施しています。膨大な量のデータを収集...