2012年6月7日木曜日

中小企業(SMB)向けクラウド型BIの出現

SMB(中小企業)市場を専門とする独立系リサーチ会社のTechaisleが実施したSMBにおけるクラウド型BIの利用状況調査の結果の一部をInformation Managmentが記事「Cloud-Based BI Emerges for SMBs」で紹介しています。調査対象はアメリカをはじめとする6カ国(日本は含まれていません)の規模が1000人以下の企業のIT意思決定者でした(設問やその他の詳細はこちら)。この投稿では記事の内容を要約して紹介します。


調査に参加したアメリカの企業でBI製品を利用している会社の内52%がクラウド型のBIに興味を示していると回答しています。用途として特にニーズが示されているのは財務分析とBAM(Business Activity Monitoring、ビジネスの目標の達成度合いをKPIを監視することで把握すること)だそうです。

調査を行ったTechaisle社CEOのAgrawal氏によると、多くのSMBは既にクラウド型のCRMを導入しているので、次の目標はそこで収集・蓄積されたデータを分析し、ビジネス目標に関連付けて達成度合いを監視することだと言っています。

一方で、やはり他のクラウド型ソリューション同様セキュリティーやプライバシーが導入の障壁となっており、調査に参加したアメリカの企業の55%はセキュリティーに関する懸念を示しています。その他の課題として、データの統合(45%)やカスタマイズ性の低さ(38%)などがあげられています。

Agrawal氏によると、BI市場において初めて新規参入社がIBM CognosやSAP Business ObjectsのようなハイエンドソリューションとExcelの間の市場に対してソリューションを提供していると言っています。

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日本国内でもクラウド型ソリューション、その中でも特にSaaSの利用が躍進しています。日経BP社が行った調査結果が記事「クラウドへのシフトはユーザーが先行、後れを取る中小IT企業」で紹介されていますが、2010年度から2011年度にかけてSaaSの利用は調査対象企業の19.5%から33.7%と大きく伸びています。さらに、SaaSの利用意向については、50.1%が「今後利用(拡大)したい」と回答していますので、さらなる躍進は間違いないでしょう。この記事では具体的にどのようなSaaSソリューションが利用されている、利用意向があるかについては記述されていませんでしたが、企業の大小を問わず収集・蓄積できるデータが爆発的に増えている今、クラウド型BIソリューションに対する関心も高まっているのではないでしょうか。

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