2012年6月26日火曜日

3670億本の木を倒してもビッグデータは収まらない

ビッグデータというトピックが非常に注目を集めている中、具体的な取り組みを行なっている企業もあれば、どうやって取り組んでいけば良いか悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。で、このビッグデータ、どれくらいビッグなの?取り組んでいく上でどういうことを考えなければならないの?本当になんかいいことあるの?

そんな疑問に答える情報をDomoがインフォグラフィックにまとめているのでその内容を紹介します。 
インフォグラフィック:Sensory Overload



あなたの会社は、収集・生成している膨大なデータ量を効果的に管理し、そこから価値を引き出すことができていますか?

その回答はおそらく「No」でしょう。データを扱うことを仕事としているプロフェッショナルの3分の1は、自分の会社が新しいデータに基づいた意思決定ができていないと答えているそうです。

では、ビッグデータって実際どれくらいビッグなのでしょうか。2010年に世界の企業が保存した総データ量は7エクサバイト(Exabyte、EB)でした。これは約3670億本の木から作られる紙の量に相当するらしいです。また、人類がこれまで発した言葉をすべてデジタル化したとしても5Exabyte程度、つまり2010年に企業が保存した量より2Exabyteも少ないということです。もはやわけがわからない量ですね。だからこのインフォグラフィックの原題は「Sensory Overload」、つまり「感覚過負荷」なのです。

当然ながら1つの企業がこのデータの総量を分析する必要性は無いでしょうが、単一の企業であってもアクセスできるデータ量が近年爆発的に増えていることは想像においても実感においても間違いないことでしょう。そして、この膨大なデータをうまく活用できている企業は、競合に対して複合年間成長率が平均で8%高いということがマッキンゼーの調査でわかりました。早くから膨大なデジタルデータにアクセスができるようになっていたオンライン小売業においては競合に対して25%の差をつけていますし、それ以外にもカジノ、カード、保険などでも明らかな差が出ているようです。その反面、データ分析スキルを持っている従業員は不足しているようで、求人市場において「Data Scientist(データ科学者)」の求人数が爆発的に増えているようです


ビッグデータをうまく活用することでビジネスインパクトが期待できるのは間違いなさそうなのですが、なにから取り掛かればいいのでしょうか。これもまた難しい課題ですよね。このインフォグラフィックでは最後にビッグデータから価値を引き出すための5ステップを紹介しています:

  1. データ資産の棚卸を行う
    企業として活用できるすべてのデータをまず把握しましょう。これには自社特有のデータのみならず、公のデータや購入したデータも含めます。
  2. 価値を提供できそうな機会を特定する
    すべての部門と業務を調査し、データ資産を活用できそうな機会を見つけましょう。
  3. データドリブンな組織を作るために必要な能力を支社内で構築する
    適切なチームメンバーとプロセスがなければデータ取り分な組織をつくることはできません。
  4. 組織横断的な情報戦略を策定する
    すべての部門の合意を得た上で進めることが重要です。
  5. 方針の制定に取り組む
    データを様々なことに利用されるようになると、顧客や従業員などのステークホルダーのを守るためのセキュリティーポリシーやプライバシーポリシーが必要になります。




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