2012年11月28日水曜日

BIの非常識な常識:3つの勘違い

BIには長い歴史があります。IBMの研究者Hans Peter Luhn氏が1958年に執筆した記事で初めて「Business Intelligence」という言葉を使ったとされています。その後数十年の間に多額の投資と数えきれない工数が費やされた結果が現在のBIの形であり、当然そこには様々な常識や既成概念が存在します。

ただし、BIというものは閉ざされた世界の中で進化してきたわけではありません。ビジネス環境やテクノロジー環境の変化に影響され、時代時代でその進化のスピードが変わったり、方向性が変わったりしてきたことも事実です。加速し続けるビジネスのスピード、クラウドという新たなコンピューティングパラダイム、ソーシャルという新たな情報との関わり方など、今まさに起きている様々な変化によってBIも変わらなければならないポイントに差し掛かっているところです。

そんな変化の中、これまでBIでは常識とされてきたことが実は常識ではなくなっていて、既成概念に基づく勘違いになってしまっていることがあります。ここではそういった非常識になってしまった3つの常識について考察したいと思います。

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