2012年8月20日月曜日

BIの未来像


現在のBIを取り巻く環境は、1990年代にエンタープライズ向けのBIプラットフォームが出現して以来もっとも急速な変化を迎えています。従来のBIと違い現在のBIはIT部門ではなく、ユーザー部門によってドライブされていることがこの変化の大きな要因になっているようです。
Domoは、いくつかの情報ソースから今後のBIの姿についてインフォグラフィックにまとめているので、ここではその内容をかいつまんで紹介します。
インフォグラフィック:The Future of Business Intelligence


BIはどの部門の管轄なのか?
やはりBIプロジェクトの半数以上は情報システム部門が主管部門のようですが、注目すべきは約4割のプロジェクトが情報システム部門以外の部門によって管理されているということです。これは情報システム部門から提供されるBIの内容やタイムリーさに対するユーザー部門の不満に起因しているのではないでしょうか。ユーザー部門が必要としている情報をより簡単にスピーディーにアクセスしたいというニーズに対応して、BIベンダーから提供されているソリューションも高度な専門スキルを要するエキスパートシステムから、あらゆるビジネスユーザーが使いこなせるユーザーフレンドリーなものに変わりつつあります。

BIソリューションはどのように進化していくのか?
企業内のBIのパワーシフトに伴い、BIソリューションの開発と導入のプロセスも変わりつつあります。従来主流であった巨大なデータウェアハウスや定期的に出力される表形式の帳票に変わって、ビジネスユーザーがより効果的に活用できるモバイルBIやダッシュボード、データビジュアライゼーションなどが注目を集めるようになっています。ユーザー企業に対して行われた調査によると、これらのビジネスユーザー向けの機能の採用は今後1年間で飛躍的に伸びると見られています。

機能 導入済み1年以内に導入予定
データビジュアライゼーション33% 68%
ダッシュボード 58% 91%
モバイルBI 9%48%

従来型の情報システム部門中心のBIソリューションのみを導入している企業に比べて、ユーザーが必要としている機能を導入することによって企業は意思決定の正確さやスピードにおいて絶対的なアドバンテージを得ることができるのです。

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