Domo Inc. マーケティングオペレーションズ担当のJared Conley氏がブログでマーケティングインテリジェンスを実現するための5ステップを紹介しています。
- なぜデータが必要かを知る
- 何を測りたいのかを知る
- 確実に測れていることを担保する
- 最適なテクノロジーを選択する
- データの民主化を推進する
それでは、それぞれのステップを解説してまいります。
1.なぜデータが必要かを知る
なぜデータが必要かを知ることはもっとも基本的なステップですが、よく飛ばされてしまうステップでもあります。まず最初に目的を明確にすることで計測が可能な目標とKPI(主要業績評価指標)を設定することができます。目的の例としては、ウェブサイトのトラフィックとソーシャルメディア活動の関連性を知ることや、テレビCMの売上に対する影響を知ることなどが考えられます。2.何を測りたいかを知る
3.確実に測れていることを担保する
目標の達成度合いを測るために必要なデータが取得できていなければ、当然データドリブンなマーケティングを行うことはできません。必要なデータが取得できていたとしても、タイムリーに取得できていなかったり、レポートを構成する際の人的ミスで数値が間違っていたりしていれば、有効に活用することはできません。
必要なデータをタイムリーに、正確に、一か所に集めることではじめて効果的に業務判断に活かすことができるのです。
4.最適なテクノロジーソリューションを選択する
データドリブンなマーケティングを行うために最適なソリューションを選ぶには、次の3つのポイントをおさえることが重要です。
- 現有のすべてのデータソースを統合できるソリューションを選択する。
多くの製品は限られたデータソースの種類にしか対応していない、あるいはデータソース数の制限が設けられています。これでは既に顕在化しているニーズに応えることはできませんし、当然将来の新たなニーズを満たすことはできません。 - 低コスト(あるいはゼロコスト)ですばやく新たなデータソースを統合できるソリューションを選択する。
データソースを追加するごとに接続のためのプログラミング費用やダッシュボードのデザイン費用が発生するようでは、プロジェクト全体のコストが膨れ上がってしまいます。 - 複数のデータソースを組み合わせて単一のグラフや表に表現できるソリューションを選択する。
データソースを組み合わせた表現を使うことで、データのトレンドや相関関係をより直感的に把握することが可能です。
5.データの民主化を推進する
ビジネスインテリジェンスを組織として効果的に活用する秘訣は、データを組織全体で共有することです。マーケティング部門であっても、業務部門が持っている在庫情報や、マーケティング施策の最終的な売上貢献を把握するための営業部門が持っている情報が利用できればより正確に状況を把握し、的確な意思決定を行うことができます。さらに経理部門や人事部門のデータも役に立つ場合があるでしょう。
データの民主化は、データを取得する側だけでなく、活用する側においても重要なポイントです。ダッシュボードを選定する際に考えなければならないこととして、組織全体に対して簡単に情報が共有できるか、部門や役割に基づいたアクセス管理ができるか、ステークホルダー全員に対して「単一の真実」を提供することができるかなどがあります。必ずこれらすべてのポイントをおさえているソリューションを選択しましょう。
最後に
データを効果的にビジネスに活かすためには、ビジネスインテリジェンスソリューションが極めて実用的であることが重要です。ソリューションを選択する際には、単純な性能比較や機能比較だけでなく、ビジネスユーザーにとって使いやすく、実際に使われるもの、そしてビジネス価値を提供するものを選ぶように心がけてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿