2013年5月30日木曜日

4タイプのBIツール

「BIツールに対して何を求めますか?」といっても、それは聞く相手の役割やその時々の関心事によって回答はさまざまでしょう。BIプロジェクトの立ち上げ、あるいはツール選定を行うにあたって、まずどのようなBIツールが存在しているかを知り、それぞれの特徴を理解することが重要です。

TechTarget Japanに掲載されているアイエイエフコンサルティングの平井明夫氏の記事「読めば分かる! BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの種類と必要な機能」は、BIツールを4タイプに分類し、それぞれの特徴と役割をわかりやすくまとめているので大変参考になります。詳しくは平井氏の記事を読んでいただければ良いので、ここではDomoがこの4種類のツールのどの部分に当たるか、そしてなぜDomoが有効なのかについて述べたいと思います。

Domoはダッシュボードなので、1つ目の分類である「リポーティングツール」に当たります。リポーティングツールの目的は企業活動のモニタリングを行い、問題の兆候を発見し、しかるべき次のアクションにうつることです。平井氏の記事には、「(企業)活動履歴が業務システムに蓄積される。」とあり、その活動履歴をモニタリングするわけですが、ここに一つ大きなポイントがあります。それは、多くの業務は単一の業務システムで完結しないということです。

私自身、これまでの仕事において複数のウィンドウで業務システム、ウェブサイト、スプレッドシートを開いてにらめっこをしたり、ウィンドウ間でコピー&ペーストをしたりすることは日常的にありました。皆様もきっとこのような経験があるのではないでしょうか。特定の業務に集中して作業を行う場合は、単一の業務システムの中で実施できますが、自分の業務、あるいは部門の業務の全般を見渡して状況を把握する、意思決定をする場合にはそうもいきません。企業活動を全体的に把握する必要のある経営層ともなるとこの問題はさらに深刻です。

Domoの大きな特徴の一つは、自分の業務に関わるデータが複数の業務システムやスプレッドシートに分散していても単一のダッシュボードに集約してリアルタイムにひと目で把握することができることです。平井氏の記事にもあるように、リポーティングツールの目的は問題の兆候を発見することなので、ひとつのダッシュボードでこれを行うことができるメリットは明らかです。問題の兆候が発見されたならば、そこからはそれぞれの業務システムにある詳細なデータを確認したり、より深い分析を行ったり、あるいはその場で意思決定を行なってアクションにつなげていくことができます。

データをより効果的にビジネスに活用するための最初の一歩として、事業全体あるいは部門の業務全般の現状をタイムリーに把握するためにダッシュボードを整備するところからはじめることを考えてみてはいかがでしょうか。

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